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世界最大級のログハウス – Forestry Building |日本ダブテイル協会

2023年06月20日 - ニュース

建設に約3万ドル(現在の価値で約95万ドル)掛かったとされるForestry Buildingは、長さ62m、横幅31m、高さ22mに及ぶ巨大な二階建ての建築物でした。

1905年に完成した世界一の大きさを誇ったこのログハウスは、アメリカのオレゴン州にあるポートランドに「 ルイス&クラーク100周年博覧会 」を記念して建てられました。

完成当初は、世界一大きい規模のログハウスとして謳われていましたが、1923~1924年に完成したGranot Lomaによって二番目となってしまいました。しかし、現在でもその順位を保持しているほど巨大なログハウスの建築物でした。

建物に使用された巨大な丸太のほとんどは、アメリカの製材王で慈善家でもあったサイモン・ベンソンによって、オレゴン州コロンビア郡の古木から選ばれ購入されました。

太平洋海岸建築データベースによると、建物内部には樹皮が付いたままのダグラスファーの原木が54本あり、それらの直径は6フィート(182cm)に及ぶほどの巨大な木の幹が柱として使われていたと記録に残されています。

しかし、1964年8月17日に古くなった電気配線の不良により火災が建物内部より発生し、その火事が原因で世界で二番目に大きなログハウスは完全焼失してしまいました。

脱炭素が叫ばれる中、再生が可能な資材である「木材」が注目を集めています。国も公共施設や高層ビルなどに国産材の使用を積極的に勧めるなど、政策として打ち出しているので、今後、日本でも大きな角ログハウス構造の施設が誕生するかもしれません。

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By | 2023年06月20日

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