「ハート・スクエア・ビレッジ」に移築された1800年代のダブテイルログハウス76~103を紹介します
Built in the 19th Century Cabins of Hart Square Village – Part 4
「ハート・スクエア・ビレッジ」の記事一覧
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#76 Spring House(スプリング邸)- およそ1800年代半ば
- 【移築/復元年】1987年
- 【元のロケーション】不明
#77 Hicks and Bradshaw Grist Mill(ヒックス・ブラッドショー製粉所)- およそ1760年代
- 【移築/復元年】1983年
- 【元のロケーション】ビレッジから北西に15マイル
2つの古い水車小屋の部品を使用して、この18世紀の製粉所を再建しました。信じられないかもしれませんが、元の製粉所は1957年まで稼働していました。製粉所は初期の入植地で最も重要な事業の1つであり、製粉所の存在が直接的な入植地の出現に繋がったと言っても過言ではありません。なぜなら、当時も今もトウモロコシや穀物が人が生きていく上で、とても重要な食糧であったからです。
#78 Hidden Liquor Still(リキュール蒸留所)- およそ1800年代後半
- 【移築/復元年】1986年
- 【元のロケーション】不明
このリキュール蒸留器を寄贈した人の名前も、蒸留器の元の場所が不明なのも驚くことではありません。なぜならアメリカの禁酒法が制定された後に作られた物だからです。
#79 Rhodes House(ローズ邸)- およそ1820年代
- 【移築/復元年】1998年
- 【元のロケーション】ビレッジから南東に10マイル
こちらの家は2つの構法にて建てられた家で、1階部分がダブテイルログハウスとなっています。
#80 Baxter Utility Barn(バクスターユーティリティ納屋)- およそ1800年代
- 【移築/復元年】1999年
- 【元のロケーション】ビレッジから西に8マイル
#81 Baxter Smoke House(バクスター燻蒸納屋)- およそ1800年代
- 【移築/復元年】1999年
- 【元のロケーション】ビレッジから西に8マイル
#82 Baxter Cantilever Barn(バクスター カンチレバー納屋)- およそ1800年代
- 【移築/復元年】1999年
- 【元のロケーション】ビレッジから西に8マイル
農具や器具を雨から守るため、カンチレバーが屋根に使われた珍しいタイプの建物となります。
#84 Log Outbuilding(ログ別棟)- およそ1800年代後半
- 【移築/復元年】不明
- 【元のロケーション】ビレッジから北に18マイル
#85 Double Corn Crib(ダブルトウモロコシ保管庫)- およそ1790~1820年代
- 【移築/復元年】2004年
- 【元のロケーション】ビレッジから東に25マイル
#86 Yoder Corncrib(ヨーダー保管庫)- およそ1800年代
- 【移築/復元年】2004年
- 【元のロケーション】ビレッジから北に10マイル
#87 Icenhour Granary(アイスアワー穀倉)- およそ1850年代
- 【移築/復元年】2005年
- 【元のロケーション】ビレッジから北西に20マイル
#89 Chapel of Peace(ウォーカー屋根付き橋)- およそ1871年頃
- 【移築/復元年】1998年
- 【元のロケーション】ビレッジから北に25マイル
アッパー湖の下端にある土製のダムから見たピース礼拝堂。この古いダブテイルログの教会は、完全なオリジナルです。ノースカロライナ州近隣のウィットネルにて、米国聖公会の信徒に礼拝の場として1920年頃まで使用されていました。
#90 Fishing Shack(釣り小屋)- およそ1800年代
- 【移築/復元年】1998年
- 【元のロケーション】ビレッジから北西に25マイル
元々は、単なるユーティリティ納屋として使用されておりましたが、移築後に19世紀の釣り小屋を模して展示されています。
#92 Indian Log Cabin(先住民の小屋)- およそ1800年代半ば
- 【移築/復元年】2008年
- 【元のロケーション】ビレッジから東に5マイル
1800年代半ば頃の多くのアメリカ先住民(ネイティブ・アメリカン)は、祖先が住んでいた伝統的なロングハウスではなく、このような現代的な家に住んでいました。
#93 Indian Bark House(インディアン樹皮ハウス)- レプリカ
- 【移築/復元年】2008年
- 【元のロケーション】ビレッジから東に5マイル
アメリカ先住民の祖先は、丸太のログ同士を縄で固定し、壁には木の樹皮を使った家に住んでいました。
#94 Houser House(ハウザー邸)- およそ1850年代
- 【移築/復元年】2006年
- 【元のロケーション】ビレッジから南東に2マイル
元々この家を建てたリーヴァイ・ハウザーは、38歳で入隊した南軍の兵士であり、チャンセラーズヴィルの戦いとゲティスバーグの戦いで戦い、命を落としました。
#95 Blackburn-Summerow-Null-Hartzoge House(ヌル邸)- およそ1763年頃
- 【移築/復元年】2009年
- 【元のロケーション】ビレッジから南東に12マイル
リンカーン郡では、修理箇所の一切必要の無かった最も古いダブテイルログハウスでした。
#96 Null Smoke House(ヌル燻製納屋)- およそ1790~1820年頃
- 【移築/復元年】不明
- 【元のロケーション】不明
#97 Tack Shed(燻製納屋)- およそ1850年代
- 【移築/復元年】2011年
- 【元のロケーション】ビレッジから北に15マイル
#99 Lowman Cabin(ロウマン邸)- およそ1820年代
- 【移築/復元年】2013年
- 【元のロケーション】ビレッジから北西に18マイル
#100 Weaver Smokehouse(ウィーバー燻製納屋)- およそ1800年代前半
- 【移築/復元年】2013年
- 【元のロケーション】ビレッジから北に6マイル
#101 Wilfong-Wilson Smoke House(ウィルフォン・ウィルソン燻製納屋)- およそ1830年代
- 【移築/復元年】2014年
- 【元のロケーション】ビレッジから北東に8マイル
この建物は、かつては倉庫として使われていました。
#103 Detter Cabin(デッター邸)- およそ1860年代
- 【移築/復元年】不明
- 【元のロケーション】不明
この未完成の(つまりは修復中である)小屋は、ハート・スクエア・ビレッジに移転された古い建物を再建するために必要な努力を垣間見ることができる興味深いものです。
「ハート・スクエア・ビレッジ」は、ボブ・ハート博士と、アメリカの歴史的建造物を今後何世代にも渡って保存する為に博士を支援した人々によって造られた野外博物館です。彼らの膨大な時間と労力によって成し得たこの偉業に対して、多大なる敬意を払いたいと思います。
また、「ハート・スクエア・ビレッジ」についてブログにまとめてくれたドワイク氏 (dwhike)にも感謝の気持ちを表明したいと思います。