「ハート・スクエア・ビレッジ」に移築された1800年代のダブテイルログハウス51~75を紹介します
Built in the 19th Century Cabins of Hart Square Village – Part 3
「ハート・スクエア・ビレッジ」の記事一覧
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#51 Deitz House(ディーツ邸)- およそ1790~1820年頃
- 【移築/復元年】不明
- 【元のロケーション】ビレッジから北東に7マイル
#53 Phillips Cabin(フィリップス邸)- およそ1850年代
- 【移築/復元年】1991年
- 【元のロケーション】ビレッジから北に1マイル
現在は、ハート・スクエア・ビレッジのビジターセンターとして、ここに移築されたログ建築の古い写真が飾られています。
#54 Jarrett Cabin(ジャレット邸)- およそ1860年代
- 【移築/復元年】2000年
- 【元のロケーション】ビレッジから北東に2マイル
もともとは住居として使われていましたが、19世紀半ばの辺境の刑務所の様子を再現するために、この建物は刑務所として展示されています。
#55 Farm Implements Building(農業用具の保管庫)- およそ1800年代後半
- 【移築/復元年】1987年
- 【元のロケーション】ビレッジから北に15マイル
#56 Corn Crib & Shed(トウモロコシハウス)- およそ1850年代
- 【移築/復元年】1991年
- 【元のロケーション】ビレッジから北に15マイル
#57 Wheelwright Shop(ホイールショップ)- およそ1800年代
- 【移築/復元年】1994年
- 【元のロケーション】ビレッジから南に8マイル
#58 Teague House(ティーグ邸)- およそ1874年
- 【移築/復元年】2004年
- 【元のロケーション】ビレッジから北に20マイル
ウィリアム・F・ティーグによって建てられたこのキャビンには、当時の煙突がそのまま完全オリジナルな状態で付いています。文献によると、最大の石の重さは1,000ポンド(453キロ)を超えているそうです。
#59 Mauser Well House(井戸の建物)- およそ1800年代半ば
- 【移築/復元年】2006年
- 【元のロケーション】ビレッジから南東に5マイル
#60 Cline Slave/Tenant Cabin(テナントハウス)- およそ1860年代
- 【移築/復元年】2011年
- 【元のロケーション】ビレッジから北東に5マイル
#61 Holstein Cotton Gin(製綿工場)- およそ1850年代
- 【移築/復元年】1993年
- 【元のロケーション】不明
こちらはアメリカ南東部で当時よく使われていた紡績機械と綿工場となります。この馬を使った紡績機械によって従来よりも効率よく綿を精製することができるようになり、南東部での綿産業が発展しました。移築した時には壊れていたそうですが、膨大な研究を経て仕組みを再現することに成功しました。現在では、150年前と同じ方法にて綿花を加工しています。
#63 Jones Barn(ジョーンズ納屋)- およそ1800年代
- 【移築/復元年】2001年
- 【元のロケーション】ビレッジから北北東に18マイル
#64 Stroup House(ストループ邸)- およそ1850年代
- 【移築/復元年】不明
- 【元のロケーション】ビレッジから25マイル
#65 Stroup Outdoor Kitchen(ストラウトキッチン)- およそ1850年代
- 【移築/復元年】不明
- 【元のロケーション】ビレッジから25マイル
#66 Log Utility Building(ユーティリティ建物)- およそ1800年代
- 【移築/復元年】不明
- 【元のロケーション】ビレッジから北東に8マイル
#67 Bowman Corn Crib & Shed(ボーマントウモロコシハウス)- およそ1800年代
- 【移築/復元年】1986年
- 【元のロケーション】ビレッジから北に25マイル
#68 Trappers Cabin(トラッパーズ邸)- およそ1850年代
- 【移築/復元年】1986年
- 【元のロケーション】ビレッジから北に18マイル
マーカス・ボウマンによって寄付されたかつて住居として使われていたログハウス
#69 Seitz Beehive Oven(蜂の巣オーブン)- レプリカ
- 【移築/復元年】不明
- 【元のロケーション】なし
アウトドアオーブンで、その形状が「蜂の巣」のようなドーム型からそのように名付けられました。
#70 Punch-Seitz House(パンチ・セイツ邸)- およそ1840年代
- 【移築/復元年】1988年
- 【元のロケーション】ビレッジから北東に15マイル
#71 Barger House(バーガー邸)- およそ1859年
- 【移築/復元年】1987年
- 【元のロケーション】ビレッジから北に10マイル
このログハウスは、ヒッコリー在住のサイモン・バーガー 2世によって建てられました。バーガーとその家族は、皮なめし工場を経営しており、20世紀まで何代もこの家に住んでいました。
#72 Saddle Shop(鞍ショップ)- およそ1850年代
- 【移築/復元年】1991年
- 【元のロケーション】ビレッジから北に18マイル
#73 Coopers Shop(樽ショップ)- およそ1850年代
- 【移築/復元年】1991年
- 【元のロケーション】ビレッジから北に18マイル
#73 Steam Bending Shed(木材加工ショップ)- およそ1850年代
- 【移築/復元年】不明
- 【元のロケーション】不明
このオープンサイドの建物は、小さな木材加工の工房で、蒸気を使って木を曲げたり湾曲させたりしていました。
#73 Hoyle Cabin(ホイル邸)- およそ1850年代
- 【移築/復元年】1985年
- 【元のロケーション】ビレッジから南西に16マイル
この建物は、「ドッグトロット (Dogtrot)」と呼ばれる2つの建物の間にある屋根付きの通路のことで、これが両端にある建物同士を繋げる役目を果たしています。諸説ありますが、名前の由来はこの通路を犬たちがよく走ったりしていた為、そのように呼ばれるようになったとされています。このユニークなデザインは、家を効率よく暖めるのが目的でした。片側の建物はキッチンとリビングスペースとして使用され、もう片方の建物は寝室として使用されていました。居住スペースを小分けにすることで暖まりを早めるだけでなく、日中の太陽光を使ってリビング側の建物を暖め、夜は反対側の寝室を暖炉で暖めるという手法が取られていました。
次回は、76から103までのログ建築物を紹介いたします。