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アメリカで最も大きいダブテイルログハウスの博物館「ハート・スクエア・ビレッジ」 |日本ダブテイル協会

2024年03月26日 - ニュース

米国最大のノースカロライナ州の「ダブテイルログハウス博物館」を紹介します。

The Largest Log Cabin Museum in the U.S.


「ハート・スクエア・ビレッジ」の記事一覧
  1. アメリカで最も大きいダブテイルログハウスの博物館「ハート・スクエア・ビレッジ」
  2. 19世紀のログ建築物95選を紹介 (01 ~ 25)
  3. 19世紀のログ建築物95選を紹介 (26 ~ 50)
  4. 19世紀のログ建築物95選を紹介 (51 ~ 75)
  5. 19世紀のログ建築物95選を紹介 (76 ~ 103)

ハート・スクエア・ビレッジ(英名:Hart Square Village)

ハート・スクエア・ビレッジは、ノースカロライナ州カタウバ郡に位置するアメリカ19世紀の田舎生活を細部にわたって再現した村であり、最大規模の数を誇るダブテイルログハウスが保存されたアウトドア型の博物館です。19世紀(1,800年代)に建てられた103のログ建築物を見学したり、当時の暮らしの雰囲気を体験する事もできます。

2019年に完成したダブテイルログハウスの博物館「ハート・スクエア・ビレッジ」は、1967年8月に医者であったボブ・ハート氏(Dr. Bob Hart)が、約81ヘクタールの土地を自然保護を目的として購入したことから始まります。

最初の数年間は、鹿、ガチョウ、数羽のアカガモが生息する森林保護区でしたが、1973年にある患者がボブ氏に相談を持ち掛けたことで「ハート・スクエア・ビレッジ」の物語が始まりました。

その患者は、自分の土地にある約1,793年製の古いダブテイルログハウスを保存したいので、誰か引き取りたい人を知らないかという内容でした。そこでボブ氏は、その角ログハウスが自分の池に良くマッチするだろうと思い購入しました。そして、ログ材ひとつひとつを解体して、その土地に移築させました。

ボブ・ハート氏は、ダブテイルログの小屋だけでも良かったそうですが、その隣に納屋があればもっと景観が良くなると思い、古い納屋を同様に購入して移築しました。良いものはより良くしたいという考え方をしていたボブ氏は、最終的には複数のボランティアの助けを借りて、19世紀に建てられた角ログハウスを含むログ建築物を103つ移築・保存するまでに至りました。

今日でも、ハート・スクエア・ビレッジの始まりとなったダブテイルログハウスが、池の畔に建っています(#18. Hunsucker Cabin)。

歴史的な文化価値を持つようになるまで大きくなった博物館「ハート・スクエア・ビレッジ」を保存・運営するための基金を募るため、2005年にハート・スクエア財団を設立しました。そして、ボブ氏は、ハート・スクエア・ビレッジに全ての建築物を財団に寄付を行いました。

その後の2021年には「シグモン家族教育センター」が建設されました。

Christmas in the Village at Hart Square

ボブ・ハート氏は、2020年3月15日に湖畔に建つキャビンで安らかに亡くなりました。しかし、新大陸アメリカを開拓者した人々の歴史を次世代へと共有するという彼の意志は、ハート・スクエア財団によって継承され、この村と彼の記憶を後世に伝えるために日々活動を続けています。

次回は、「ハート・スクエア・ビレッジ」に保存されているログ建築物95選を紹介を致します。

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By | 2024年03月26日

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